2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

DFP 行書体

フォーマルなイメージの楷書体に比べ、行書体は良し悪しが見分けづらく、使いこなしにくい書体のひとつではないでしょうか。 筆書はもとはといえば縦書きにするものなので、横組みはイカンという声もありそうですが、それはさておき。 たったこれだけなのに…

石井丸ゴシック

昭和30年代に登場した、とてもゆるい感じの丸ゴシックです。公共の注意書きなどに、まだよく使われています。 このプレートは最近新しくつけられたばかりのようですが、「交通弱者」という表記に違和感を感じてしまうのは私だけでしょうか。(それに合わせた…

えれがんと+スランプ

某ハンバーガーチェーンの店頭にて。写真のシズル感もさることながら、キャッチの書体にも力が入ってます。 メインは『タマてり』部分の「えれがんと」だと思いますが、その上の『半熟』は 03-16 にも登場した「フォーク」。 えれがんとは、丸いアクセントを…

小塚明朝

アドビ初の日本語オリジナルとしてこの書体がリリースされたのは98年、そして下の広告ポスターに使われたのは、リリースからそれほど間を置いていなかったと記憶しています。 現代的なテイストが売りの明朝体だと思いますが、むしろ、年月が経って色あせたこ…

築地

1980年代中盤に、タイプバンクが開発しリョービが発売した一連のかな書体群は、明朝体・ゴシック体からナウシリーズにまで及ぶ一大グランドファミリーを築き、かな書体ブームを巻き起こしました。 総称「味岡かな」とも呼ばれ、5種類ある骨格はどれも個性的…

フォーク

渋谷駅前の交差点から伸びるそれぞれの道に、カラフルな色で通りの名前が掲げられています。 派手な色がひしめく渋谷の街中では、逆に、抑えめのトーンが効果的で、書体の微妙なニュアンスとうまくマッチしています。

游築36ポ仮名

読売新聞の見出し明朝体(写研のYSEM)などと同系で、古くからポピュラーな字形を元にした仮名書体です。 ヒラギノ用にアレンジされているにもかかわらず、大半はリュウミンの漢字と組み合わされて、雑誌などで使われているのを目にします。 これは本家ヒラ…

ロゴライン

写研から発売された書体のなかで、名称もデザインもほぼそのままで、他メーカーからデジタルフォントとして出たのは、これだけではないでしょうか。 写研ではゴナの太いウエイトのみに適合する2ウエイト構成でしたが、デジタル版では新ゴに合わせた4ウエイト…

セイビアイ

渋谷駅前にでかでかと登場した、確定申告の告知。 税務署ホームページで申告書を作成できるというだけあって、クリーンでスマートなイメージです。 で、下は別の場所に貼ってあったポスターより。 税務署のパソコンには Winny が入ってないことを祈ります。

S明朝体

前々出の築地体後期五号系で、石井OKLあたりを範にしているのでしょうか。独特なバランスの取り方ではありますが… これは、キッチュなイラストとの取り合わせが見事。「おぉ、この書体のもっさり感はこう使えばよいのか!」と思わず唸ってしまったポスターな…

本蘭ゴシック

写研が2000年に発表した書体です。雑誌では「BRIO」や「週刊新潮」に使われていますが、使用例は少ないように思います。 駅近辺の喫煙所にて。ちなみに、コピーのほうは、イワタゴシックです。 (この媒体は、おじゃさんに教えてもらいました)