築地

1980年代中盤に、タイプバンクが開発しリョービが発売した一連のかな書体群は、明朝体・ゴシック体からナウシリーズにまで及ぶ一大グランドファミリーを築き、かな書体ブームを巻き起こしました。
総称「味岡かな」とも呼ばれ、5種類ある骨格はどれも個性的ですが、最も落ち着いてみえるのが、この「築地」。

築地体を包括しているかのようなネーミングからして、これもまた「築地体後期五号」あたりをベースにしていることはいうまでもないでしょう。

ともあれ、この書体には実直なメッセージがよく似合います。