2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

KM(広告見出し用かな)

由来は定かでありませんが、ぼってりした感じのかな書体です。 「フキダシック(リョービコミック用フォント)」と同系統のようです。 これは、雑居ビルの出口付近。 再開発で新しいビルが建ち並ぶ陰には、昭和の色をまとった書体もまだ遺っています。 *さて…

JTC神楽

図案文字とポップ書体が融合したような、面白いエレメントの書体です。 神楽坂の路地裏にある小さな公園に使われていました。 この書体が採用されたのは、やはり書体のネーミングからでしょうか。 坂に面した書店でも発見。ご当地書体?

築野蘭

築地系の細かなをもとに、写植ファミリー化されたかな書体です。 デジタル覆刻された同系の「築地体三号細仮名」と比べてみると、「は」や「い」などが微妙に異なっていることがわかります。 何をもって本物とするのか、本物の定義は、むずかしい。 本物を見…

DFP 風雲体

力が入っているような、それでいてゆるいような、気ままな雰囲気を感じる書体です。 これだけ見ると、ちょっと荒っぽいようなトーンですが、 ロゴの目が加わると、ぐんと世界にひきこまれる感じがします。 ムーミンの声が聞こえてきそうなカフェの一角にて。

ニューロダン

DTP黎明期に登場したロダンとは、全く別の書体とみてよさそうです。 シンプルでスマート、でも堅苦しくない。そんな印象です。 たくさんの選択肢の中からひとつを選ぶ。書体選びも似たようなところがあります。 条件が合う書体ではなく、フィットする書体を…

ヒラギノ明朝体

シャープで非常にしっかりとした明朝体です。 木に彫られると、いっそうシャープさが際だって見えます。 このメニューからは良質な素材を使っていそうなこだわりも感じられます。 メニューが変わったら、差し替え(もしくは新たに彫り起こし?)ているんでし…

ウインクスS

親しみと愛嬌のあるかな書体です。 子供にも分かりやすいように、語りかけていますが…、 あまり効果はないようで。 こんなに勢揃いしていたら、大人まで我を忘れてしまいます。

JTCウインM

同一コンセプトのゴシック体(0720)や丸ゴシック体とともに設計された明朝体です。 明朝体としては、抑揚や筆の流れが抑えられ、くっきりとした印象をうけます。 看板などに向いている明朝体といえるでしょうか。 道のど真ん中に看板を立てちゃうのはルール…

DFP 痩金体

細くしなやかでありながら、力強さも兼ね備えている流麗な書体です。 とげのある美しさ、といった表現にぴったりきます。 ロゴは、この書体をもとに、手を加えて作られているようです。 風雅な背景とは裏腹に、妙な緊張感も漂うポスターです。

DFP 隷書体

繁華街から公的機関まで、多種多様な場所でとてもよく使われている書体です。 これはもしかすると最も堅い使用例かもしれません。 ちなみに、参議院ではゴナだったりします。 隷書は、秦から漢の時代にかけて、もともとは公ではなかった日常筆で書かれる文字…