イワタ新聞明朝体

新聞明朝体は偏平にして使用されるのが特徴です。
各書体メーカーや新聞社ごとに違う表情をしており、紙面の差別化にもつながっています。

この書体は実直な印象です。脚色を好まない書体だけに、内容がストレートに伝わってきます。

そして、この広い行間は、一行ずつの重みを際だたせています。
ことばの意味をゆっくり読み取り、深く咀嚼することを、この広告は教えてくれます。

DFP 相撲体

相撲文字とは江戸文字の一種で、相撲の番付などに書かれるどっしりとした文字です。
この書体はもともと縦長なのですが、正方形に近いかたちに変形して使われる場合が多いようです。

今や国民の関心事。待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。

店内のほとんどの張り紙に、この書体が使われています。

なんとなく番付を思わせるような和のテイストです。
しかし、やはりアメリカなくしてはファーストフードは成り立たないようで。

解ゴシック

一見、ごくオーソドックスなゴシック体のようですが、細部のエレメントが軽やかな、ひと味違ったゴシック体です。

果たしてこれは何の広告なのかと思いきや…。

これがその斜め向かい。

そして、その続き。
2つの柱を順に回ると、歌がつながり、振りも覚えられる(?)、ひと味違った広告なのでした。

HGひげ文字(=DCPひげ文字)

ひげ文字は08-18にも登場しましたが、こちらはかなり筆の流れのある書体です。

魚の活きの良さが伝わってきます。

おいしいものは、見た目にもおいしい。旬のものはなおさらです。

良寛

江戸時代の僧侶として有名な良寛の書をもとにおこしたとされる、かな書体です。
味岡かなシリーズのなかでは、もっとも個性的な表情をしています。

このロゴには、目にひっかかるような、粗めのテクスチャがまとわされています。

良寛は、子供たちと隠れんぼうなどをして遊ぶのを好んだそうです。
この書体を街でみかけたら、こう言ってあげたい。
良寛見ぃつけたっ」

モトヤ正楷書

金属活字からの古い歴史をもつ正楷書体です。

似たような正楷書体もありますが、筆づかいの伸びやかさと筆法の確かさで群を抜いています。

喧騒のなかにも凛とした空気が演出されています。

V7ゴ

ルーツは定かではありませんが、やや古風で、個性的な印象のゴシック体です。

似たようなゴシック体に埋もれがちなためか、街中ではあまり見かけません。これはポスターの見出し。

ポスター自体は、目を近づけて見ないと、個々のメッセージを読み取れないようです。
しかしながら、下の文章が、すべてを打ち消してしまっているかのように見えます。

書体も、混沌としていて、今なにが流行っているのか分からないのであります。