2006-10-12 イワタ新聞明朝体 丸の内 新聞明朝体は偏平にして使用されるのが特徴です。 各書体メーカーや新聞社ごとに違う表情をしており、紙面の差別化にもつながっています。 この書体は実直な印象です。脚色を好まない書体だけに、内容がストレートに伝わってきます。 そして、この広い行間は、一行ずつの重みを際だたせています。 ことばの意味をゆっくり読み取り、深く咀嚼することを、この広告は教えてくれます。
2006-10-10 DFP 相撲体 近所 相撲文字とは江戸文字の一種で、相撲の番付などに書かれるどっしりとした文字です。 この書体はもともと縦長なのですが、正方形に近いかたちに変形して使われる場合が多いようです。 今や国民の関心事。待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。 店内のほとんどの張り紙に、この書体が使われています。 なんとなく番付を思わせるような和のテイストです。 しかし、やはりアメリカなくしてはファーストフードは成り立たないようで。
2006-10-06 解ゴシック 新宿 一見、ごくオーソドックスなゴシック体のようですが、細部のエレメントが軽やかな、ひと味違ったゴシック体です。 果たしてこれは何の広告なのかと思いきや…。 これがその斜め向かい。 そして、その続き。 2つの柱を順に回ると、歌がつながり、振りも覚えられる(?)、ひと味違った広告なのでした。
2006-10-04 HGひげ文字(=DCPひげ文字) 渋谷 ひげ文字は08-18にも登場しましたが、こちらはかなり筆の流れのある書体です。 魚の活きの良さが伝わってきます。 おいしいものは、見た目にもおいしい。旬のものはなおさらです。
2006-10-02 良寛 丸の内 江戸時代の僧侶として有名な良寛の書をもとにおこしたとされる、かな書体です。 味岡かなシリーズのなかでは、もっとも個性的な表情をしています。 このロゴには、目にひっかかるような、粗めのテクスチャがまとわされています。 良寛は、子供たちと隠れんぼうなどをして遊ぶのを好んだそうです。 この書体を街でみかけたら、こう言ってあげたい。 「良寛見ぃつけたっ」
2006-09-28 モトヤ正楷書 新宿 金属活字からの古い歴史をもつ正楷書体です。 似たような正楷書体もありますが、筆づかいの伸びやかさと筆法の確かさで群を抜いています。 喧騒のなかにも凛とした空気が演出されています。
2006-09-26 V7ゴ 池袋 ルーツは定かではありませんが、やや古風で、個性的な印象のゴシック体です。 似たようなゴシック体に埋もれがちなためか、街中ではあまり見かけません。これはポスターの見出し。 ポスター自体は、目を近づけて見ないと、個々のメッセージを読み取れないようです。 しかしながら、下の文章が、すべてを打ち消してしまっているかのように見えます。 書体も、混沌としていて、今なにが流行っているのか分からないのであります。