新宿

ニューロダン

DTP黎明期に登場したロダンとは、全く別の書体とみてよさそうです。 シンプルでスマート、でも堅苦しくない。そんな印象です。 たくさんの選択肢の中からひとつを選ぶ。書体選びも似たようなところがあります。 条件が合う書体ではなく、フィットする書体を…

DFP 痩金体

細くしなやかでありながら、力強さも兼ね備えている流麗な書体です。 とげのある美しさ、といった表現にぴったりきます。 ロゴは、この書体をもとに、手を加えて作られているようです。 風雅な背景とは裏腹に、妙な緊張感も漂うポスターです。

解ゴシック

一見、ごくオーソドックスなゴシック体のようですが、細部のエレメントが軽やかな、ひと味違ったゴシック体です。 果たしてこれは何の広告なのかと思いきや…。 これがその斜め向かい。 そして、その続き。 2つの柱を順に回ると、歌がつながり、振りも覚えら…

モトヤ正楷書

金属活字からの古い歴史をもつ正楷書体です。 似たような正楷書体もありますが、筆づかいの伸びやかさと筆法の確かさで群を抜いています。 喧騒のなかにも凛とした空気が演出されています。

創挙蘭

この特徴的なデザイン書体は、漢字部分は香港、かなは日本で制作されたそうです。 同じ漢字圏であっても、書体はその土地の感覚を映し出すため、異国的な匂いをまとっています。 しかし、ロゴとしての使用では、日本語として違和感はありません。 映画のセリ…

MSゴシック

パソコンの普及にともなって、マシンに標準装備されているフォントを使った簡便な張り紙が増えています。しかし、画面表示や小サイズでの使用を前提としたフォントは、大きく出力すると、時折おかしなバランスになっていることに気付かされます。例えば、 「…

JTCウインZM

直線的なポップ書体ですが、明朝体のようなウロコがついていて、ひとくせある書体です。 某カレーショップのロゴに使われています。 ちなみに、看板の左側に「〇〇創庫」とある漢字は、パソコンでは入力表示できないのでした。 けっこう見るような気がするの…

映画字幕フォント

かつて映画の字幕に手書きされていた文字群です。映画フィルムに文字を刻んでも抜け落ちないように、閉じられた空間のない工夫されたデザインになっています。 ここでは傾けてやや太らせているようですが、フォント化されていなければ、大きく見出しとして使…

丸明オールド

広告媒体を筆頭に、近年爆発的にヒットした書体です。古さ(骨格)と新しさ(エレメント)が融合した書体といえるのではないでしょうか。 目の付けどころはシャープかもしれないけど、この書体は決してシャープではありません。 壁面を埋め尽くす広告のコピ…

太ゴシック体B1

A1明朝(02-06)と同様、モリサワの書体群にありながら、石井書体らしさを色濃く残しているゴシック体です。写研の石井ゴシック(06-08)の初期の造形を留めていると思われます。 「は」や「に」のハネの先端など、やや荒削りな部分がみられます。この書体は…

優雅宋

メルヘンチックというか、ちょっとキラキラした可愛らしい感じの書体です。 やっぱり女性向けでしょうか。 この色と書体、それに「寄り道」とくると、何となくスイーツのお店を連想させますが、実はしっかり食事できるお店がメインだったり。 人通りの多い場…

ウインクスJ

明朝のかなでありながら、ゆるい筆書のようでもある、微妙な雰囲気のかな書体です。 そして、このプリンは、プリンでありながら、牛乳のようでもあります。 中央の「牛乳プリン」は、スプーン…じゃなくてフォーク。 (この媒体は、ekos さんに教えてもらいま…

石井ゴシック

1930年代、写植の草創期に生まれたゴシック体です。奇をてらわない落ち着いた造形と、写植特有のゆるさを併せ持っています。 なるほど、防虫剤として使われるショウノウ(樟脳)は、クスノキ(樟)からとれるんですね。 意外と緑のある都心において、自然と…

ゴシックMB101

広告にはかなりの頻度で使われているゴシック体です。単に太いだけでなく、堂々とした風格があります。 うーん、熱い。無理矢理つめこんでいるようでも、文字の存在感で、かなり魅せる仕上がりになっています。 個々の文字が、フィールドのイレブンと、それ…

ゴカール

ゴナ用のかなとして登場したキャッチーな書体です。のちに漢字も追加されて総合書体となりました。 某コンビニのキャッチフレーズは、かなりとっつきやすい印象です。 でも、現在の店舗にはこのフレーズはついていないようなので、もう使われなくなっている…

行書体というと、たいていは柔らかくてゆるやかなイメージですが、この書体はちょっと違っています。 背筋がピンと伸びたような、引き締まった張りのある線が特徴的で、勢いと気概が感じられます。 伝統へのこだわりと自信のほどがうかがえるような使い方で…

タカライン

漢字は直線のみの構成で、かなもコンパスと定規を使って描いたような、ユニークな書体です。 04-06といった書体と一線を画すのは、線の配置が大胆であり、計算され尽くしているところ。 カクカクとしながらも、絶妙なバランスで堅苦しくない雰囲気をつくり出…

イロハゴシック

昨年発売されたばかりの新しいゴシック体です。 このファミリーには、かながたくさんあって、選ぶのに迷いそう。これは比較的オーソドックスなイメージの「icho」。 一見真面目な感じがするのですが、角が丸くなっていたり、線の折り返し部分に工夫が見られ…

昭和モダン体

独特な、燕尾のようなエレメントが特徴的な書体です。いわゆる「図案文字」系書体のなかでも、抜きん出て個性があります。 高尾の名物は「とろろそば」でしたっけ? 今の時季の高尾は、とても寒そうではあります。 キャンペーンページにも同書体が使われてい…

ビットマップ(書体名じゃありません)

パソコンや携帯の画面上で文章を読むことは、今やかなり日常化しています。が、普段はそこに、ビットの存在を意識することは殆どありません。このように大きく拡大されたものを見ると、画面上の文字がドットの集合体だということを改めて感じさせます。 (上…

ビニールテープ(書体名じゃありません)

おおよそ書体とは呼べないと思いますが、ちょっと目を惹かれたので。ビニールテープのざっくりとした即興性が、ちょっと迷路のようになった工事中の駅構内に、妙にマッチしていました。ちなみに、これを撮ったのはもう2年以上前ですが、まだぽつぽつと残って…