JTCウインM

同一コンセプトのゴシック体(0720)や丸ゴシック体とともに設計された明朝体です。

明朝体としては、抑揚や筆の流れが抑えられ、くっきりとした印象をうけます。
看板などに向いている明朝体といえるでしょうか。

道のど真ん中に看板を立てちゃうのはルール違反じゃないの? という問題はさておき。

DFP 隷書体

繁華街から公的機関まで、多種多様な場所でとてもよく使われている書体です。

これはもしかすると最も堅い使用例かもしれません。

ちなみに、参議院ではゴナだったりします。

隷書は、秦から漢の時代にかけて、もともとは公ではなかった日常筆で書かれる文字から誕生したといわれています。
衆議院のほうが、より民意を汲んでいるとの表れでしょうか。
(廉価なフォントであることも!?)

ヒラギノ角ゴシック体

私たちが使っている言葉の多くは、声として発せられ、すぐさま消えてしまうことが多いですが、インターネットやメールの普及などにより、日常的な言葉が視覚的に定着されることも増えているように思います。

ヒラギノ角ゴシック体は、Mac OS X のシステムフォントに採用されたことによって、言葉を視覚化するという行為への貢献度が飛躍的に上がった書体です。

しかしながら、書き留められる言葉の陰には無数の消えゆく言葉があり、この手はそれを代弁しているかのように見えます。

見えない言葉も、私たちには大切です。
(この状態で見えているのは、平成明朝体。)

太丸ゴシック体BD101

太ゴB101の丸ゴシック版といえる書体ですが、デジタル化はされていません。

やはり注意書きの類は丸ゴシックが多いです。

どうも見たところ、普通の民家の塀に取りつけられているようです。
こういうものって「非常の場合」がこない限り、ずっと放置されているものなんでしょうか。