銀座

築野蘭

築地系の細かなをもとに、写植ファミリー化されたかな書体です。 デジタル覆刻された同系の「築地体三号細仮名」と比べてみると、「は」や「い」などが微妙に異なっていることがわかります。 何をもって本物とするのか、本物の定義は、むずかしい。 本物を見…

ヒラギノ明朝体

シャープで非常にしっかりとした明朝体です。 木に彫られると、いっそうシャープさが際だって見えます。 このメニューからは良質な素材を使っていそうなこだわりも感じられます。 メニューが変わったら、差し替え(もしくは新たに彫り起こし?)ているんでし…

ゼンゴN

うねりが強く、独特の雰囲気をもつゴシック体のかな書体です。 「め」の内側は、はじめから意図的につぶされています。 ところで、かつめしとは本来洋食らしいのですが、ここのものは、のぼりの雰囲気からして和です。 カツ丼らしき食べ物にもいろいろあるん…

ナミン

明朝体をステンシル風にしたらこうなる、という見本のような書体です。 ちょっとレトロでハイカラ(死語?)な雰囲気もあります。 横浜のイメージに合うのは、ステンシル→積み荷→港…なんていう連想もあるからかもしれません。

JTCウインZ10

直線のみでできた、シンプルかつ力強い書体です。発売当時は一世を風靡しました。 とても個性的なギャラリーのバナーです。 そして、外壁も個性的。5つも並んだメーターがまるでオブジェのようです。

隷書101

隷書体としては、やや太く、かなり整えられた感のある書体です。「報道ステーション」などのテロップでも使われています。 どことなく江戸文字っぽい雰囲気もあります。 仏具屋さん? いえいえ、薬屋さんです。

クラフト墨

「ほっこり」といった表現がよく似合う、大胆かつ力の抜けた筆づかいの書体です。 飲食関係を中心に幅広く使われています。 この看板は手彫りされているようで、彫り跡の凹凸に手作り感がうかがえます。 路地に面したおでんの店にて。

小町

80年代のかな書体ブーム(03-20も参照)の火付け役となった、流麗なかな書体です。もともとは、短歌を組むために開発されたそうです。 どこにでもありそうな文句ですが、上品でしとやかな印象です。 美を追究する企業の姿勢は、こんな細かなところにも端的に…

リョービ勘亭流(=HG江戸文字勘亭流)

勘亭流は、江戸時代に歌舞伎の看板のために生み出された、うねりの強い極太の筆文字です。 殆どの書体メーカーからオリジナルの勘亭流が発売されており、和の伝統を表現するのに欠かせない書体となっています。 よくみかけるのは和食のメニューなど(05-24に…