2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

モトヤ正楷書

金属活字からの古い歴史をもつ正楷書体です。 似たような正楷書体もありますが、筆づかいの伸びやかさと筆法の確かさで群を抜いています。 喧騒のなかにも凛とした空気が演出されています。

V7ゴ

ルーツは定かではありませんが、やや古風で、個性的な印象のゴシック体です。 似たようなゴシック体に埋もれがちなためか、街中ではあまり見かけません。これはポスターの見出し。 ポスター自体は、目を近づけて見ないと、個々のメッセージを読み取れないよ…

ロゴ丸

文字枠いっぱいにデザインされた、ロゴ風のディスプレイ書体です。 量販店らしく、フロアに家電が整然と並べられている姿を連想させます。 お店のロゴとの相性も良いです。 さてさて、お目当ての品は何階に? それとも、上から順に見て回ろうか。

彩滉(もしくはミックス(MIKS)かも)

おそらく古い図案文字をモチーフにしたと思われる、ちょっとコミカルな書体です。 色合いも秋らしく、童話のタイトルのような雰囲気です。 お店のキーカラーとは異なるので、目立って見えます。 食欲の秋には、別腹状態も倍増しそうです。 (漢字が確認でき…

光朝

線の抑揚をなくし、シンプルな造形美を追求した、コントラストの強い明朝体です。 かなは、築地体初号系(06-12も参照)がもとになっています。 「写」のエレメントに寄り添うように配置された、展覧会の展示物たち。 シンプルなエレメントが見事にラックの…

DFP 新宋体

宋朝体とは、明朝体と楷書体の中間的な特徴をもつ書体です。横画が右上がりで、鋭く硬質です。 中国ではよく本文組版に用いられるようです。 このメニューでは、「だし」が一体となるよう変形したり、「無湯」を「しるなし」と読ませるなど、面白い組みをし…

日活ゴシック体

一般的なゴシック体と比べると、かなのうねりをやや強く感じる書体です。 その分、筆勢が抑えられ、ゆったりとして見えます。 「曲がってても味は良いよ」とでもいいたげです。 字間や行間の広さも、自然志向のゆるやかさを現しているようです。 某ショップ…

創挙蘭

この特徴的なデザイン書体は、漢字部分は香港、かなは日本で制作されたそうです。 同じ漢字圏であっても、書体はその土地の感覚を映し出すため、異国的な匂いをまとっています。 しかし、ロゴとしての使用では、日本語として違和感はありません。 映画のセリ…

DFP新篆体

印章などに用いられる篆書体を現代風にアレンジした書体です。 看板の文字は、漆の盆に乗せられた麺のようにも見えます。 一見ミスマッチな素材がうまく絡まっています。