2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

本明朝

現代の明朝体としては、最も硬質な表情をもつ書体のひとつです。MS明朝の元にもなっています。 原宿に限定的に現れたバナーは、真面目なフレーズなのに、どこか噛み合わない。微妙なズレを狙っているようです。 反対側はこんなです。 あえて肯定的にとらえ…

DFP 魏碑体+DFP 相撲体

魏の時代に石碑に彫られていた、荒削りな楷書をベースにした書体です。 素朴さや風合いを強調したい場面に、よく使われています。 大見出しは、DFP 相撲体を変形させているようです。 ぷっくりとした茶豆の外観と、独特の味わいが、2つの書体でうまくミック…

MSゴシック

パソコンの普及にともなって、マシンに標準装備されているフォントを使った簡便な張り紙が増えています。しかし、画面表示や小サイズでの使用を前提としたフォントは、大きく出力すると、時折おかしなバランスになっていることに気付かされます。例えば、 「…

イナミン

写植全盛の80年代後半に発売され、独特のスタイルで話題をさらった書体です。 シャキシャキして、切れ味の良い印象があります。 リリースされた頃の雑誌では、「栄養ドリンクのようなネーミングが、元気にしてくれそう」などと評されていました。 なるほど。

ひげ文字

江戸文字の一種で、日本酒のラベルなどに書かれる文字を書体としてアレンジしたものです。 筆書というよりも、レタリングに近いかもしれません。 ちなみに一番右側の書体は「サン」。 おちゃめな雰囲気にまとまっています。 (ひげ文字はデジタルフォントで…

リュウミン

DTPの台頭とともに、一躍その代名詞的な存在として躍り出た明朝体です。 大勢にアピールすることが必要な政治関係では、このように目に慣れた書体が使用されることが多いようです。 ちょっと開き直っているようにも受け取れますが。 しかし、時代は変わるも…

日活教科書体(=HG教科書体)

今週あたりは、こんな張り紙が多く見られると思います。 かしこまっていながら、くどくない。書体の持ち味がうまく活かされています。 キッチンショールーム入り口にて。

隷書101

隷書体としては、やや太く、かなり整えられた感のある書体です。「報道ステーション」などのテロップでも使われています。 どことなく江戸文字っぽい雰囲気もあります。 仏具屋さん? いえいえ、薬屋さんです。

JTCウインZM

直線的なポップ書体ですが、明朝体のようなウロコがついていて、ひとくせある書体です。 某カレーショップのロゴに使われています。 ちなみに、看板の左側に「〇〇創庫」とある漢字は、パソコンでは入力表示できないのでした。 けっこう見るような気がするの…

見出丸ゴシック体MBD101

ゴシックMB101(06-02)の丸ゴシック版といえる書体です。たまに街中でみかけますが、この書体はデジタルフォントにはなっていません。 至るところでよく目にする内容の看板です。繰り返し使われているとみえて、かなり傷がついています。 都内は常にどこか…

DFP 教科書体

教科書体は多メーカーから出されていますが、この書体はあまりキビキビしておらず、教科書体としてはややゆるい味付けです。 本音を吐露してしまったような雰囲気が妙に出ています。 これを見て、逆にぐったりとしてしまったりして。しかし、フォローもあり…