2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

YSEM(新聞特太明朝)

活字書体に由来するといわれる、読売新聞の見出し明朝体(写植書体)です。いいちこのポスターなど、比較的落ち着いた場面で使われていることが多いのですが、こんな破天荒な使い方も! え、え? 2文字目で一瞬目が止まりますが、一度視線が流れ出すと、 も…

映画字幕フォント

かつて映画の字幕に手書きされていた文字群です。映画フィルムに文字を刻んでも抜け落ちないように、閉じられた空間のない工夫されたデザインになっています。 ここでは傾けてやや太らせているようですが、フォント化されていなければ、大きく見出しとして使…

タカハンド

コミカルで楽しい雰囲気の書体です。表参道駅をジャックしたゲームソフトの広告に、効果的に使われていました。 ゲームのキャラクターと見事にマッチしています。 ゲームならではのこんな表現も違和感がありません。 壁面がゲームのイメージで覆い尽くされ、…

JTCウインS

明朝〜ゴシック〜丸ゴシックと、一貫した思想で設計されたデジタルフォントとしては、最初期のものです。フジテレビのニュースのテロップなどにも採用されています。 するっと読む文字というより、ひと文字ひと文字がしっかりしているという印象があります。…

くもやじ

昨年発売された新しい書体です。蜘蛛の糸のようなアクセントが文字のところどころについていて、民芸調の雰囲気があります。 某カフェで売り出し中のドリンクのポスターに使われていました。 いかにも和のテイストですが、「ゆずちゃ」とは実は韓国のものな…

イワタ特太明朝体

その由来が、金属活字にまで遡ることのできる明朝体のひとつです。イワタの本文用明朝体とはデザインが異なっており、おそらくこれは、初号(42pt)としてかたちづくられたものと思われます。 おおぶりの明朝体では、かなもコントラストが強い場合が多いので…

クラフト墨

「ほっこり」といった表現がよく似合う、大胆かつ力の抜けた筆づかいの書体です。 飲食関係を中心に幅広く使われています。 この看板は手彫りされているようで、彫り跡の凹凸に手作り感がうかがえます。 路地に面したおでんの店にて。

丸明オールド

広告媒体を筆頭に、近年爆発的にヒットした書体です。古さ(骨格)と新しさ(エレメント)が融合した書体といえるのではないでしょうか。 目の付けどころはシャープかもしれないけど、この書体は決してシャープではありません。 壁面を埋め尽くす広告のコピ…

セプテンバー

ペン書き風のカジュアルな書体です。 ご自由にお書きくださいという、短冊に使われていました。 いつもは暗いガード下も、少しばかり華やかです。

太ゴシック体B1

A1明朝(02-06)と同様、モリサワの書体群にありながら、石井書体らしさを色濃く残しているゴシック体です。写研の石井ゴシック(06-08)の初期の造形を留めていると思われます。 「は」や「に」のハネの先端など、やや荒削りな部分がみられます。この書体は…